目覚めればいつも切ない このまま毛布にからだを 埋めていられたらいいのに 不条理の支配下 何度繰り返したのならば 完璧な絵を描き出せる ずっと追われ続けていてる 無意識の視覚化 転がる筆先 夢中で色を重ねてみても 記憶に程遠い 自分自身のフロッタージュ いつになれば気づくのだろう 柔らかい時計の針 歪んで溶けだしてる 誰にも見えない時間の狭間 窮屈な枠の中で手足をばたつかせる 自ら望んだ鏡の向こう もう帰らないよ 手探りの廊下 奥行きなど無いそれはまるで ああ 例えるならトロンプ·ルイユ 見に見