歌:高田みづえ 作詞:阿久悠 作曲:坂田晃一 夏の朝は早い 一人外を歩く 眠り足りない今は ものを思えた 急ぎ足の人が 荒い息を吐いて 軽く片手をあげ 通り過ぎてく 人は微笑みだけでも 生きてゆけそうだけれど それがまやかしと気づいて 誰と知らない人のマラソン を夢中で追いかけ さめた心に汗をかかせた 再び愛する愛に 濡れたベンチの上 忘れ物のライター かすれそうな文字の 同じイニシャル まさかそんなことが おこるはずもないと 胸の奥の名前 ついつい打ち消し ひとの救いは何でも いつか忘れること