ひとりだけで 空を見上げながら 忘れられた 細い道を歩く 小さな雲が 遠くに見えた いつからか 時間は止まっていた いつの間にか 誰もいなくなった 季節もやがて 色を失くした 往くというのか ここではないどこかへ あの空の 彼方 ※ 聞こえるか? 泣いている渡り鳥の声 感じるか? 眠ってる魚たちの夢 いつまでも 咲いている白い夏の花 終わらない この日をずっと歩いてゆく 誰もいない 駅にたどり着いた ひとりだけで 列車を待っていた その線路は 赤く錆びついていた 帰るというのか ここではないどこ