ひと雨過ぎたあとの 街の匂いが好きよ 恋へと駆け出してた 夕方が薫るから あの頃笑いながら いつも寂しかったのよ あなたは夢を追って うわの空だったから 背伸びして重ねた 季節の忘れもの 今はもうこの手に すくえはしないけど 見慣れた駅の前で 傘を持て余して あなたを待てる今日が 愛おしい雨のあと 言葉が過ぎたあとの 黙る瞳が好きよ 昔の私ならば ぽろぽろと泣く場面 あの頃ぶつけ合った 小さな愛の種は 揺るがぬ時を超えて 穏やかな木になった 許しあい重ねた 二人のたからもの それはもう約束の い