漂う膿(うみ)心 濁(にご)して 幾度目(いくどめ)かの 伽(とぎ) 苛(いら)ちて 障(さや)りし旨(むね)問い合わせど すげない素振り 桃花染(あらぞめ)に 臍(ほぞ)を噬(か)む 容貌(かたち)視らば 打ち遣(や)る 此の疑氷(ぎひょう)打ち遣(や) れ 其の疑氷(ぎひょう) 簓(ささら)の態(ざま) 肚裡(とり) 括(くく)りて もう御座なりの 伽(とぎ)遣(や)り付け 曝(さら)ける胸 抛(ほ)り出(いだ)せば 貪(ぬさぼ)る頭(かぶり)何ぞ 笑みが 零(こぼ)れる 体躯(からだ)に痴