節穴があれば覗きたくなる 人の日記があれば読みたくなる 無線の電話を傍受したくなる 望遠を人んちの窓に向けたくなる そう私は好奇心が強いの 私は好奇心が強いの 裏窓で殺人現場を見たときも 通報など当然する気もしなかった そう私は好奇心が強いの 誰ひとり 知らない タブーっぽくて タブーっぽくて- 隣同士の名も知らぬ ビルの立ち並ぶ喧騒の街 守ってくれる人のない 危険にさらされる目撃者 だけど恐怖なぞくだらない そして悪癖は直らない 無線の電話を傍受したくなる 望遠を人んちの窓に向けたくなる そう