真夏の坂を駆ける自転車の 背景のお社のすぐそばで らんランドセル放り投げそこで蹲る 少女を僕は見つけてしまったんだ. 七月五日高一生の夏 部活帰りの夕暮れに のまれて消えてしまいそうなほど 小さな少女に話しかけてみたんだ. 「どうしたの?」って. 黙秘権の行使は 全国民に約束されてるけど やっぱこうも鮮やかにね 無視られると正直くるもんがあるんで. なんてごちゃごちゃと呟いたって 相変わらず黙り込んでた少女が. 何の拍子にか立ち上がって叫ぶ うっせーロリコン! 「くーちゃんを返せって腐れ童が!」