まつろわぬ雲は滔々と流れ 失った感情を呼び覚まそうとしている 天に見初められた花びら 風に踊り舞い散りゆけば 虚ろな過去を鮮やかに 映し出して消える 踊り舞え紅い華 宵を越えて 偽りの酔夢ならもう覚醒を 我に与え給え 滾る火に心奪われる衝動 空を駆る雲は狂気に変わってくだろう 夢物語を語るなら 死に体と変わらぬ道化に 身を窶す覚悟はあるか 天を睨む獅子よ 狂い舞え金の蝶 春を待たず 常夜の闇の深きにも 一筋の光灯せるのなら 無常なる戦いの果て 辿り着くのは黄泉か現 たとえどちらであろうとも 咲か