置いていかれて夜の隙間 想え思うほど損な話 生まれ落ちた 意味も意思も どうにも分からないのさ 乾いた夜空に月も嘲笑(わら)う 星を引き裂いてカナリア 君は君で 私は誰で 薄明かりには夢 月が照らす坂道 手を振る君に 「行かないで!!」 遠くなる背中 追いかけて転んで泣き虫だ 羽ばたいて 行く充(あ)てもないのに 不確かな願いを空に 躍らせていたんだ なにもなく冷めるくらいなら それなら君に殺されたいな このこころも この記憶も すべてを焼き尽くしたら 盲目過信に気遣いは無用 その優しさが邪魔な