刹那を求む幻想に全てが飲み込まれて 宵の鐘が響き渡る 暮れ行く空に どこからともなく現れる 狐火でさえも 祭りの灯りに見える 人の身ならば 夜は窓を閉め膝を抱え 何も見ないのが あなたのためとなろう 子鬼達が歩き廻り 明けぬ夜に火を入れる 暗い森に 手招きして宴会を始めよう 歌えや踊れ 百鬼夜行よ 今宵は妖の夜 誰もが唄を歌いながら ほら『ゆらゆら』街を巡り廻る 遠き日に忘られた幻想の楽園で 欠けぬ月と踊り続けよう 夜が明けるまで 丑三つ時に どこからともなく聞こえてくる 木打つ音さえも 祭囃子