閉じ込めた熱 薬液に溶けゆく躯 あてもなく彷徨い出会う 盲くなる目が合う 花を宿した眸 貴方は少し戸惑いながら 弱く笑った -始まりに縋(すが)り付く言葉.鼓動は空耳のよう 儚い呟き 『悲しみと睡りは要らない』と 眠り根の忌み明け 希まれぬ与奪 渇いた指先に絡めた潤いの花の名 枯渇に身を委ね 毒に浸かり溺れる花 朝未だき 窓辺に依る ひび割れた皮膚が刻む 握る掌に咲く 君が視線を落とした先に そっと摘む -終いを知り事切れる夢.呼吸が焼けていくよう 強く語った 『優しさと痛みが欲しい』と 徒夢は