背中に爪を立てたまま まぶしい光のその中で 流れた体ごと抱き合えば 過ぎてゆく二人の夏 海と車とおまえだけに流れ過ぎていたあの頃の 写真の色も色褪せはじめて 傷も今はきえかけて 狂っていた何かが太陽の 鮮やかすぎた誘惑にさそわれ すべて白く輝いて 美し過ぎた何もかもが 昨日も今日もみんな消えて 苦い明日が残った 狂っていた何かが太陽の 鮮やかすぎた誘惑にさそわれ キラキラ光る瞳のまま死んでしまえばヒーローに なれる そんな気にさせたのは痛い程の夏の光 若いという それだけで 許されてた頃 (19