いざゆかん! 柔らかな爪先を高くあげ 白い踊り子たちが駆け抜ける 苔生した谷は夜露をふくみ 星くずのようなひかりがともる 野ばらのかおる森で蜜蜂が 黄金いろの綿毛をふるわせる うろこのような青い屋根の窓で 甘いカルメラがとろける午後 あかりで飾るポプラの並木 影をのばしておてでをつなぐ 虹いろの水蒸気をこえて ゼラチンの海を跳ね彼らはゆく 列をなす踊り子たちの旅 かろやかに世界を駆けめぐる 立派な襞襟を風にあそばせ 誇り高くどこまでも 群れで微睡むフラミンゴたちが 喇叭の音を合図に宙をとぶ ポラ